プロ野球・広島東洋カープの鈴木清明球団本部長は15日、阪神甲子園球場内で報道陣に対応し、全選手を対象に「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートの使用について、聞き取りによる再調査を実施する方針を明らかにした。
再調査の背景と経緯
この日、広島地方裁判所で開かれた元広島内野手・羽月隆太郎被告(26)の公判において、羽月被告は「周囲に同じように吸っているカープの選手がいたので、自分も大丈夫だと思った」と述べていた。この発言を受け、球団は従来の調査では不十分だった可能性を考慮し、再調査に踏み切った。
球団の対応と今後の方針
鈴木本部長によると、今年1月の羽月被告逮捕後、球団内では既に一度調査を実施していたという。その上で「(再調査は)来週までじっくりやるかもしれない。捜査機関ではないので公表しないかもしれないが、できることはします」と述べ、調査結果の公表については慎重な姿勢を示した。
球団としては、選手への聞き取りを中心に、薬物使用の実態解明に努める方針。鈴木本部長は「再調査は全選手が対象です。事実関係をしっかり確認したい」と強調した。
社会的な反響と課題
今回の再調査は、プロ野球界における薬物問題の根深さを改めて浮き彫りにした。ファンからは「厳正な対応を求める」声がある一方、球団の調査能力には限界があるとの指摘も出ている。専門家は「球団単独の調査では限界があり、必要に応じて外部機関の協力も検討すべきだ」と述べている。
広島カープは今後、再調査の結果を踏まえ、再発防止策を強化する予定。鈴木本部長は「信頼回復のため、できる限りのことをする」と語った。



