警視庁は13日、指定暴力団住吉会の中枢組織「幸平一家」の傘下組織に所属する組員、鷲頭悠史容疑者(34)=住居不定、無職=を麻薬特例法違反(譲渡)容疑などで逮捕したと発表した。鷲頭容疑者は「全く分かりません」と容疑を否認しているという。
数千万円規模の密売グループ
警視庁薬物銃器対策課によると、鷲頭容疑者は2024年10月上旬から2025年1月下旬にかけて、東京都新宿区、港区、豊島区でコカインを譲り渡した疑いが持たれている。これまでに覚醒剤取締法違反(営利目的譲渡、営利目的所持)などの容疑で5回逮捕されており、今回が6回目の逮捕となる。
警視庁は、鷲頭容疑者がSNSなどを通じて集まったメンバーを率いて密売を繰り返し、数千万円規模の売り上げを得ていたとみており、幸平一家の取り締まりを強化し、実態解明を進めている。
匿名・流動型犯罪グループの疑い
鷲頭容疑者は2023年1月ごろ、密売グループを立ち上げ、東京、栃木、茨城、福島の各都県で密売などをしていた疑いがある。主要メンバー4人は鷲頭容疑者の知人だったが、他のメンバーは容疑者と面識がなかったとみられる。警視庁は、SNSなどで実行役が集められた「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」による密売事件とみて捜査を進めてきた。
警視庁は今後、グループの全容解明を進めるとともに、幸平一家の組織的な関与についても調べる方針だ。



