磐越道マイクロバス事故、北越高が蒲原鉄道の主張を否定 運転手手配で食い違い
磐越道マイクロバス事故、北越高が蒲原鉄道の主張否定

会見する北越高の和田晋弥理事長=7日夜、新潟市

磐越道マイクロバス事故の運転手と車両の手配の流れについて、学校側とバス運行会社の主張が食い違っている。郡山市熱海町の磐越道上り線で北越高(新潟市)の男子高校生が死亡したマイクロバス事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで逮捕された新潟県胎内市の無職の男(68)が「速度の見極めが甘かった」などと供述していることが7日、県警への取材で分かった。

運転手や車両の手配を巡る主張の相違

北越高は7日夜、記者会見を開いた。バス運行会社「蒲原鉄道」が6日、「予算を抑えたいとの要望のあった学校側の依頼に基づきレンタカーで対応した」「運転手の依頼もあった」との趣旨の説明をしたことに対し、「事実ではない。レンタカーを出してとか、運転手がいないから出してとお願いはしていない」と否定した。

運転手や車両の手配の経緯について、学校側と会社側の主張が食い違う事態となった。北越高は「バス運行を依頼。外部の運転手やレンタカーではないと思っていた」との認識を示した。

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北越高の説明と引率体制の課題

北越高によると、男子ソフトテニス部の顧問が4月上旬、蒲原鉄道の営業担当者に対し人数や発着時間、行き先などを伝え、貸し切りバスの手配を依頼。練習試合のための富岡町への日帰り遠征を終えた後、旅費を支払う予定だった。

顧問は別の車でバス前方を走っていた。北越高は今回の事故について、教員による引率形態に課題があったとの認識を示した。北越高は以前から蒲原鉄道にバスの運行を依頼。灰野正宏校長は「長年出入りしている業者から選ぶことが緩みだと思っている」と語った。

蒲原鉄道の主張と「白バス」問題

蒲原鉄道によると、学校側から予算を抑えたいとの要望があり、レンタカーで対応した。学校側との金銭の取り決めは実費のみだったとしている。

磐越道のマイクロバス事故で、車両は事業用の「緑ナンバー」ではなく、自家用車などで使う「白ナンバー」を付けていた。一般的に白ナンバーで人を運ぶことは違法ではないが、対価を得た場合は「白バス」行為として道路運送法違反に当たる恐れがある。

ナンバープレートは、有償で客や荷物を運ぶ事業用の緑ナンバーと、それ以外の白ナンバーがある。道路運送法では、緑ナンバーを付けていない自動車を使い、有償で人や荷物を運ぶ行為を禁止している。違反すれば、3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金、またはこれらを併せて科される可能性がある。

今回の事故の場合は、生徒らを運ぶ行為に対価の支払いがあったかどうかが焦点になりそうだ。国土交通省によると、対価は運送サービスの提供に対しての支払いと定義されている。

一方、社会通念上、常識の範囲内の「謝礼」は対価には当たらない。ガソリン代やレンタカー代などを利用者が支払う「実費」の収受も無償運送の範囲という。

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