JR松本駅で長年親しまれてきた「まつもとぉ~、まつもとぉ~」という語尾を伸ばした独特のアナウンスが、5月1日から改札前の東西自由通路で復活した。このアナウンスは、昨年11月の機器更新で約40年の歴史に幕を閉じたが、多くの存続を望む声が寄せられ、長野県松本市が活用することになった。
「まつもとぉ~」の歴史
JR東日本によると、このアナウンスは国鉄時代末期の1985年ごろから使用され始めた。声はアニメ「アルプスの少女ハイジ」のナレーションで知られる声優の沢田敏子さんが担当。松本駅の名物として親しまれてきた。
しかし、JR東日本は機器更新に伴い、昨年11月16日に沢田さんの声によるアナウンスを終了。翌日からは新しい音声に切り替わった。新音声も女性の声で語尾を伸ばしているが、多くの利用者から復活を望む声が上がった。
復活までの経緯
松本市は、復活を望む声が多く寄せられたことを受け、旧音声を管理する東京俳優生活協同組合やJR東日本と協議。市が音声を無償で借り受け、松本駅改札前の東西自由通路で流すことになった。
現在、沢田さんの音声は、東京方面からの下り特急あずさと、名古屋からの下り特急しなのが松本駅に到着する予定時刻の3分後に流されている。1日29回の放送で、自動音声のため特急の到着が遅れたり運休したりしても放送時刻は変更されない。
市長のコメント
4月28日の定例会見で、臥雲義尚市長は「松本で暮らしていたり、訪れたりしたことがある人たちが郷愁を感じていたアナウンス。この音声で昔の思い出やふるさとへの思いを振り返られれば」と語った。
この復活により、松本駅を訪れる人々は再び懐かしいアナウンスを耳にすることができる。市は今後もこの音声を活用し、地域の魅力を発信していく方針だ。



