旭山動物園の焼却炉、飼育員が日常的に操作可能な環境
北海道旭川市の旭山動物園で発生した事件で、同園勤務の市職員鈴木達也容疑者(33)が、焼却炉に妻の遺体を運び込んで焼却したとして死体損壊容疑で逮捕された。この焼却炉は、飼育員が業務上頻繁に出入りしており、操作方法を容易に把握できる環境にあったことが、市関係者への取材で明らかになった。
焼却炉の運用実態と飼育員の関与
市関係者によると、焼却炉は動物病院に併設されており、死亡した動物は獣医師による解剖で死因を特定した後、焼却処分される。飼育員は担当外の動物であっても解剖に立ち会う機会があり、その過程で焼却炉の使い方を自然と習得できる状況にあった。一方、事務職員が焼却炉に出入りすることはほとんどないという。
焼却炉は稼働中に煙や臭いがほとんど発生せず、燃え残った灰は毎回取り出すのではなく、一定量が蓄積された時点でまとめて処分される仕組みだ。
事件の経緯と今後の捜査
北海道警によると、4月23日に鈴木容疑者の妻由衣さん(33)の親族から「3月下旬ごろから連絡が取れない」との相談が寄せられた。警察は鈴木容疑者の供述を基に焼却炉を捜索した結果、由衣さんの遺体の一部を発見した。道警は、鈴木容疑者が飼育員としての業務を通じて焼却炉の操作方法を把握したとみて、詳しい焼却の経緯を調べている。



