埼玉県川越市の市街化調整区域に、無許可でイスラム教の礼拝堂(モスク)が建設された問題で、市は撤去を求めている。原則として建物の建築が認められていない区域での違反行為に対し、市は厳正な対応を示している。
経緯と現状
市によると、問題の建物は同市下赤坂の市街化調整区域(地目は山林)に位置し、モスクとして使用されていた。未登記のため所有者の特定が進められている。タマネギ型のドームや敷地入口の門が特徴的だ。
市は2024年10月、通報で建築工事を発見し、複数回の警告書を貼付したが、建物は完成。今春から外国人が出入りするようになった。市は行政指導を繰り返し、2025年3月に土地所有者から2031年3月を期限とする撤去計画書が提出された。市は早期撤去に向け協議中だ。
大使館への協力要請
6月1日、市職員がパキスタン大使館を訪問し撤去協力を要請。4日には土地所有者の会社関係者と合意し、礼拝停止と門扉封鎖を確認。5日には門が施錠され、立ち入り不能となった。
市内外から問い合わせや撤去要望が殺到し、通常業務に支障が出ている。森田初恵市長は「悪質な事例で、厳正に対処する。法令に基づき慎重に調査し、全力で解決に取り組む」と述べている。



