ウクライナから戦火を逃れ、現在は大阪を拠点に創作活動を続ける画家、ニナ・ブチェバさん(46歳)の個展「平和・誓いの海」が、大阪府八尾市の市文化会館プリズムホールで10日から始まりました。ロシアによる侵攻開始から1500日以上が経過した今、避難後に描きためた約50点の作品を通じて、平和の大切さを訴えかけています。会期は14日までで、入場は無料です。
避難から創作再開まで
ウクライナ南部出身のニナさんは、故郷で絵画教室を主宰していましたが、2022年9月にロシアの攻撃が激化したため、SNSで交流のあった知人を頼り、画家仲間と共に大阪へ避難しました。現在は日本語を学びながら、大阪市阿倍野区を拠点に創作活動を再開しています。
作品展の背景
今回の展示は、西陣織国際美術館(京都市)がウクライナ支援を目的に主催しました。同館の蔦田文男館長(79歳)が、昨年12月に日本ウクライナ文化交流協会(八尾市)が大阪市内で開いた避難民の展覧会でニナさんの作品に感銘を受け、本展を提案。ニナさんが快諾し、精力的に作品を制作。一部の作品は美術館が買い取る形で実現しました。
展示作品の見どころ
会場には、ニナさんが大好きな「海」をテーマにした作品や、ウクライナの国花「ヒマワリ」を描いた平和を象徴する作品が並びます。特に、故郷のアゾフ海の情景を描き、戦争と平和、未来への希望を表現した作品「海源」は、3月のこうべ市民美術展で入賞した力作です。初日から多くの来場者が訪れ、「戦禍を逃れ、遠く離れた日本で、感情豊かに描かれた作品に心を打たれた」と感動の声が聞かれました。
今後の巡回予定
この作品展は今後、三重県伊勢市や福井県小浜市など各地を巡回する予定です。ニナさんの故郷は現在もロシアの占領下にありますが、彼女は「故郷は厳しい状況にあるが、ウクライナが強い国であり、美しい文化を持つことを作品を通じて感じてほしい」と来場を呼びかけています。
開催概要
- 会期:2026年6月10日~14日
- 時間:午前10時~午後5時(14日のみ午後3時まで)
- 会場:八尾市文化会館プリズムホール
- 入場料:無料



