宮城県富谷市の地域活性化事業を巡り、不動産の利活用で便宜を図った見返りに飲食などの接待を受けたとして、県警は10日、市産業観光課課長補佐の菅原憲一郎容疑者(48)=大和町吉岡=を収賄の疑いで逮捕した。また、安藤建設工業前社長の安藤健一容疑者(50)=富谷市志戸田=も贈賄容疑で逮捕された。両容疑者の認否は明らかにされていない。
捜査2課の発表
捜査2課によると、菅原容疑者は富谷市のしんまち地区の活性化事業などにおいて、安藤容疑者の会社が所有・取得する不動産を利活用できるよう事業計画の策定に助言し、市に事業内容を説明する機会を設定した。その見返りとして、2023年10月中旬から2026年3月下旬にかけて、安藤容疑者から県内や関東圏で約35回、総額約28万円相当の飲食や宿泊、運転代行代などの接待を受けた疑いがある。
両者の関係
安藤容疑者は当時、安藤建設工業の社長であり、菅原容疑者は観光課の主幹だった。県警は、両者の間に以前から何らかの接点があったとみて、詳しい経緯を調べている。
家宅捜索と市の対応
県警は10日夕方、富谷市役所を家宅捜索した。これを受け、富谷市の若生裕俊市長は「市政史上、前代未聞の事態。このような事案が発生したことは痛恨の極み」とする談話を発表した。市は今後、再発防止策を講じるとしている。



