京都府舞鶴市にある舞鶴引揚記念館で、展示資料の保存に欠かせない温湿度計測器が盗まれる事件が発生した。同館は3日、企画絵画展示室から温度・湿度データロガー1個(約2万円相当)がなくなっているのを確認し、2日に府警舞鶴署に被害届を提出したと発表した。
職員が巡回中に発見
同館によると、1日午後4時ごろ、館内を巡回していた職員が、同室の出入り口付近に設置されていた計測器がないことに気づいた。防犯カメラの映像を確認したところ、盗難の可能性が高いと判断されたという。
計測器の役割と被害状況
この計測器は、館内の展示資料を適切な環境で保全するため、温度と湿度を継続的に記録する重要な機器である。同館には同型の計測器が23個設置されているが、今回盗まれた部屋の2個だけは来館者が直接触れられる状態だった。担当者によると、5月分のデータが確認できない状態になっており、資料管理への影響が懸念される。
今後の対策
同館では、すでに「監視カメラ作動中」の表示を行っているほか、巡回の回数を増やすなど、再発防止策を強化している。
館長のコメント
嵯峨根吉宏館長は、「計測器は資料保全のために不可欠なものです。開館以来、このようなことは初めてで、平和の大切さを伝える施設として非常に残念です」と肩を落として語った。



