急須の街・常滑から届いた手紙 女性職人不在を憂う85歳職人の思い
急須の街・常滑から届いた手紙 女性職人不在を憂う

急須の街から届いた手紙

愛知県常滑市の無形文化財に指定されている急須職人、小西洋平さん(85)から一通の手紙が届いた。彼は「わしは変わり者じゃ」が口癖の豪快な人物として知られている。

手紙で触れられていたのは、5月14日夕刊の小欄に掲載された記事だ。女性記者が陶磁器展の取材を申し込んだところ、「女性の取材は受けられない」と断られたという内容だった。小西さんは「常滑の窯元では絶対にあり得ないことです」「記者に申し訳ない」と、いつになく硬い文面で綴っていた。

常滑焼と女性職人の現状

常滑焼では近年、女性作家が増えているものの、急須専門の女性職人はまだ存在しないという。小西さんは「急須制作はどちらかといえば女性的な仕事」と語る。繊細な造形や丁寧な仕上げが求められる急須作りは、確かに女性的な感性が活かされる仕事かもしれない。

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土と向き合ってきた職人の目には、その道に女性が少ないことが気がかりに映っているのだろう。陶芸への情熱さえあれば、性別は関係ないという思いが、手紙の行間からにじみ出ていた。

(芝野享平)

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