プロボクシングの元世界王者でタレントとしても活躍したガッツ石松(ガッツ・いしまつ、本名鈴木有二〈すずき・ゆうじ〉)さんが肺炎のため死去した。76歳だった。関係者が11日、明らかにした。
「幻の右」で世界王者に
ガッツ石松さんは1949年、栃木県粟野町(現鹿沼市)出身。1966年にプロデビューし、その後、世界タイトルに挑戦を続けた。1974年、3度目の世界タイトル挑戦でロドルフォ・ゴンザレス(メキシコ)にKO勝ちし、世界ボクシング評議会(WBC)ライト級王座を奪取した。この試合で見せた高速のワンツーパンチは、相手に全く見えないことから「幻の右」と称され、ボクシングファンの記憶に刻まれた。
王座獲得後は5度の防衛に成功し、1976年に王座を失うまでその座を守り続けた。通算成績は31勝(17KO)14敗6分け。その驚異的なパンチスピードと明るいキャラクターで、多くのファンを魅了した。
引退後の活躍
引退後は俳優やタレントとして第二の人生を歩んだ。映画やテレビドラマに数多く出演し、その人懐っこい笑顔と飾らない人柄で幅広い世代から愛された。また、バラエティ番組でも活躍し、独特のトークで視聴者を楽しませた。
ガッツ石松さんの訃報に、ボクシング関係者やファンからは哀悼の意が相次いでいる。元世界王者としての功績に加え、タレントとしても多くの人に親しまれたその存在は、日本のスポーツ史に長く語り継がれるだろう。



