ミャンマー特殊詐欺かけ子の2人に懲役6年求刑 名古屋地裁
ミャンマー特殊詐欺かけ子に懲役6年求刑 名古屋地裁

ミャンマーを拠点とした特殊詐欺事件で、「かけ子」として被害者に電話をかけたとして詐欺罪に問われている石川翔紀被告(33)と谷地智成被告(23)の公判が13日、名古屋地裁で開かれた。検察側は両被告にそれぞれ懲役6年を求刑し、結審した。判決は7月7日に言い渡される予定である。

事件の概要

起訴状によると、両被告は名古屋市の少年(少年院送致中)らと共謀し、2025年1月、3件の詐欺事件に関与したとされる。被害総額は1585万円に上る。両被告はそれぞれ、自身が電話をかけた1件については関与を認めたものの、残り2件については「共謀の事実はない」として無罪を主張している。

弁護側の主張

最終弁論で、石川被告の弁護人は、詐欺組織の指示に従わなければ危険が及ぶ可能性があったとして、刑法上の「緊急避難」が成立するべきだと主張。関与した1件についても無罪、あるいは刑を軽減すべきだと訴えた。

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検察側の論告

一方、検察側は論告で「両被告は組織の一員として犯行手口の全容を把握していた」と指摘し、共謀の成立を主張。警察官を装って被害者に最初に電話をかける重要な役割を担っていたことから、「刑事責任は大きい」と強調した。また、拠点内では食事や生活面での便宜が提供されていたとして、緊急避難の要件を満たさないと反論した。

本件は、国際的な詐欺組織の実態解明が進む中での注目の裁判となっている。今後の判決では、共謀の範囲や緊急避難の適用が争点となる見通しだ。

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