女児の着替えを盗撮し、交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件で、器物損壊、性的姿態撮影処罰法違反などの罪に問われたグループのメンバーで名古屋市立小の元教諭、水藤翔太被告(35)の論告求刑公判が28日、名古屋地裁で開かれた。検察側は懲役6年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は6月4日に言い渡される予定である。
検察側の主張と求刑の理由
検察側は論告で「きわめて悪質な事案だ」と非難し、被告の行為が児童に対する深刻な性的虐待に当たると指摘。教育現場における信頼を大きく損ねたとして、厳しい処分を求めた。具体的には、勤務先の児童の楽器に体液を付ける器物損壊行為や、着替えの様子を盗撮してグループ内で共有した点を挙げ、被害児童への影響の大きさを強調した。
弁護側の主張
一方、弁護側は一部被害者との示談が成立していることや、事件の報道により社会的制裁を既に受けていることを考慮すべきだと主張。執行猶予付きの判決を求め、被告の更生の可能性を訴えた。
事件の概要と共犯者の状況
起訴状によると、被告は令和5年から7年にかけて、勤務先の小学校で児童の楽器に体液を付ける器物損壊や、女児の着替えを盗撮し、SNSのグループチャットで共有したとされる。事件では、グループのメンバー全員とされる7人が起訴され、グループ開設者の元教諭ら2人には実刑判決、別の2人には執行猶予付きの有罪判決が既に出ている。
今回の水藤被告の公判では、検察と弁護の主張が対立したまま結審し、今後の判決が注目される。



