44年前の不動産会社幹部連続殺害事件 87歳死刑囚が病死
法務省は3月3日、昭和57年に大阪府と滋賀県で不動産会社の幹部2人を殺害し、現金などを奪った強盗殺人罪などで死刑が確定していた山野静二郎死刑囚(87)が、多臓器不全のため死亡したと正式に発表しました。これにより、現在の確定死刑囚の数は102人となりました。
急激な体調悪化と救急搬送の経緯
法務省の詳細な説明によりますと、山野死刑囚は3月2日、収容先である大阪拘置所(大阪市)において、朝食を摂取した後に激しい腹痛を訴えました。その後、容態が急変し、午後には腸閉塞が強く疑われる状態となったため、緊急で医療機関に救急搬送されました。
搬送先の病院では直ちに集中的な医療措置が施されましたが、残念ながら病状は改善せず、3月3日の午後1時50分頃、ついに死亡が確認されました。死因は多臓器不全と診断されています。
昭和57年に起きた残忍な連続殺害事件の全容
確定判決に基づく事件の経緯は以下の通りです。昭和57年3月、当時自身の経営する会社の資金繰りに深刻な窮地に立たされていた山野死刑囚は、まず大阪府豊中市において、ある不動産会社の社長(当時39歳)を襲撃しました。被害者の首を絞めて殺害した後、額面3千万円もの小切手を奪い、遺体を府内の山中に埋めて隠蔽しました。
さらに、そのわずか4日後には滋賀県志賀町(現在の大津市)に移動し、同じ不動産会社の専務(当時56歳)を金属製のバットで殴打して殺害しました。この際には現金2,100万円を強奪し、こちらも遺体を埋めるという残忍な手口でした。
長きにわたる裁判の結末と確定
この重大な連続強盗殺人事件は、長期間にわたる裁判を経て、平成8年に最高裁判所が山野死刑囚の上告を棄却しました。これにより死刑判決が最終的に確定し、山野死刑囚は大阪拘置所に収容され続けていました。
今回の病死により、44年前に発生したこの衝撃的な事件の直接的な関係者である死刑囚は、刑の執行を待たずにこの世を去ることとなりました。法務省は、確定死刑囚の数が1人減って102人となったことも併せて公表しています。



