乗員乗客520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故から41年。事故現場である群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」が、29日に冬季閉鎖を終え、再び開山した。1985年8月の事故発生から、今年で41年を迎える。早朝から遺族や関係者が尾根に登り、犠牲者を悼んだ。
遺族の思い
遺族で構成される「8.12連絡会」の事務局長、美谷島邦子さん(79)は、亡き次男の健さん(当時9歳)の墓標に、持参したこいのぼりを飾り、30年ぶりにオルゴールを新しいものに交換した。美谷島さんは「音楽が好きな子だったので、新しいオルゴールの音を聴いてくれたかな」と微笑みながら語った。
また、「いつものように、交通の安全と御巣鷹を守ってほしいと話しました。昨年の事故後40年は一つの区切りでしたが、これからも次の世代に語り継ぎながら慰霊を続けていきます」と決意を新たにした。
航空業界への警鐘
今月、全日本空輸(ANA)が虚偽の整備記録作成など整備業務の不適切行為で国土交通省から業務改善勧告を受けたことについては、「航空業界全体で不適切行為をしないという姿勢をしっかりと持ってほしい。私は遺族としてだけでなく、一市民として声を上げていく役割を果たしたい」と述べた。
開山した御巣鷹の尾根では、今後も遺族や関係者による慰霊が続けられる。



