1990年に就航したクルーズ船「にっぽん丸」が2026年5月10日、最後の運航を終えて横浜港に帰港しました。35年間の歴史に幕を閉じた同船は、総距離533万キロメートル超、地球約133周分に相当する航海を達成。延べ60万人以上の乗客を乗せ、多くの人々に思い出を提供してきました。
最後の入港とファンの見送り
10日午前8時過ぎ、2泊3日の関東沖太平洋周遊を終えたにっぽん丸が、横浜市中区の大さん橋国際船ターミナルに入港。港には大勢の船舶ファンや船員家族が集まり、船名が書かれた旗を振りながら「ありがとう」と声をかけて出迎えました。
引退セレモニーで感謝の言葉
ターミナル屋上で行われた引退セレモニーでは、内田幸一キャプテンが「1泊の短いクルーズから世界一周まで、数多くの航海でお客さまと感動を分かち合うことができました。本当にありがとう、お疲れさま」とあいさつ。乗船経験のある東京都中央区の小学6年生、瀬之上綾音さん(11)は「船内のおもてなしや接客が素晴らしく、イベントも充実していてとても楽しかったです」と振り返りました。
船内見学会も実施
式典後には、報道関係者や取引先を対象とした船内見学会が開かれ、客室やホールなどが一般公開されました。参加者は最後の機会に、船内の雰囲気を味わっていました。
にっぽん丸は、日本郵船が運航するクルーズ客船として1990年にデビュー。以来、国内外の様々な航路で活躍し、老舗クルーズ船として親しまれてきました。その引退は、多くのファンにとって感慨深い出来事となりました。



