政府が犯罪被害者支援の新基本計画を閣議決定、307施策で負担軽減へ
犯罪被害者支援に307施策、被害者手帳やカルテ導入 (17.03.2026)

政府が犯罪被害者支援の新たな基本計画を閣議決定、307の具体策を展開

政府は3月17日、犯罪被害者らに対する包括的な支援策をまとめた第5次犯罪被害者等基本計画を閣議決定しました。この計画では、被害者の負担軽減を目指す「被害者手帳」や支援状況を記録する「カルテ化」の導入など、合計307の施策が盛り込まれています。実施期間は2024年4月から2031年3月までの7年間に設定され、社会全体で犯罪被害者支援に取り組む姿勢を明確にしました。

基本計画の策定過程と高市首相の強い決意

犯罪被害者等基本計画は5年ごとに見直しが行われるもので、今回の第5次計画では支援団体など60団体からの要望を詳細にヒアリングし、遺族や有識者で構成される会議で慎重に検討が重ねられました。さらに、昨年11月に実施されたパブリックコメントで寄せられた多数の意見を受け、計画内容の一部が修正されています。

今月10日に首相官邸で開催された犯罪被害者等施策推進会議で最終決定がなされ、高市早苗首相は会議において「現在も支援を求める多くの声が寄せられている現状を踏まえ、これは社会全体で取り組むべき極めて重要な課題である」と強調しました。首相の発言は、政府が犯罪被害者支援を優先事項として位置づけていることを示しています。

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被害者手帳とカルテ化で精神的な負担を軽減

新基本計画の目玉施策の一つが「被害者手帳」です。これは犯罪被害者が自身の被害内容を記録できるツールで、支援団体や関係機関に対して何度も同じ説明を繰り返す必要がなくなり、精神的な負担の軽減に大きく寄与すると期待されています。被害者手帳の導入により、支援プロセスが効率化され、被害者の心理的ストレスが緩和される見込みです。

同時に、支援者が対応状況を体系的に記録する「カルテ化」も推進されます。これにより、継続的な支援が可能となり、個々の被害者に合わせた適切なケアが提供できる環境が整備されます。カルテ化は支援の質向上につながる重要な施策として位置づけられています。

既存制度の拡充と今後の展望

今年1月から開始された「犯罪被害者等支援弁護士制度」も、新基本計画の中で重要な役割を果たします。この制度は殺人事件の遺族らが発生直後から原則無料で弁護士のサポートを継続的に受けられるもので、今回の計画では実施件数などを参考指標として、今後の施策に反映させていく方針が打ち出されました。

政府はこれらの施策を通じて、犯罪被害者への支援をより一層強化し、社会全体での理解と協力を促すことを目指しています。307の施策は多角的なアプローチを取っており、被害者の経済的、精神的、社会的な負担を軽減する総合的な枠組みを構築することを目標としています。

今後の展開としては、地方自治体や民間団体との連携を深めながら、計画の着実な実施を推進していくことが課題となります。犯罪被害者支援は長期的な視点が必要とされる分野であり、政府は継続的なモニタリングと評価を通じて、施策の効果を検証していく方針です。

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