ハンタウイルス集団感染、クルーズ船で死者3人
大西洋を航行中だったクルーズ船「MVホンディウス」で、ネズミなどの齧歯類が媒介する「ハンタウイルス」の集団感染が発生したことを受け、世界保健機関(WHO)は13日、各国と連携して途中下船者らの追跡調査を継続している。
オランダの会社が運航するMVホンディウスは10日、スペイン領カナリア諸島テネリフェ島に到着し、乗客約120人の下船作業を終えた。しかし、船内でハンタウイルス感染が確認される前に途中で下船し、各地に移動した乗客も数十人おり、移動経路や濃厚接触者の有無などの追跡調査が進められている。
WHOによると、これまでに確認された船内の感染者は9人で、さらに2人に感染の疑いがある。この計11人のうち3人が死亡した。船で確認された「アンデス型」ウイルスの潜伏期間は最長で約6週間とされる。下船した乗客らは原則として各国の管轄となり、WHOは各国政府に対して「自宅か施設での42日間隔離」などの対応を勧告している。
感染拡大防止に向けた国際的な取り組み
WHOは、ハンタウイルスのさらなる拡散を防ぐため、関係国と緊密に連携している。特に、潜伏期間が長いことから、感染者が無症状のまま移動するリスクがあり、徹底した追跡調査が重要とされている。各国の保健当局は、下船した乗客の健康状態を監視し、症状が現れた場合の迅速な対応を求められている。
ハンタウイルスは、感染すると発熱や筋肉痛、呼吸困難などの症状を引き起こし、重症化すると死に至ることもある。アンデス型は特に致死率が高いとされ、警戒が必要だ。



