神戸児童殺傷事件から29年 父が問い続ける「なぜ」
1997年に神戸市で発生した連続児童殺傷事件で、小学6年生だった土師淳さん(当時11歳)が殺害されてから、2026年5月24日で29年を迎える。この節目に父の守さん(70)が取材に応じ、次男である淳さんへの思いは一生変わらないと語った。
日常の幸せをかみしめて
淳さんは優しい性格の持ち主だったという。家族旅行の思い出もあるが、守さんが特に心に刻むのは何気ない日常の風景だ。「怒ったり笑ったり、普通の日常が送れることは本当に幸せなこと」と、守さんは言葉をかみしめるように話した。
加害男性への問いかけ
事件当時14歳だった加害男性に対し、守さんは「なぜ命を奪われなくてはいけなかったのか」と問い続けている。加害男性からの手紙は途切れたままで、守さんは「私が納得するような回答を、専門家の意見ではなく、彼自身が事件を見直して考え、自分の言葉で手紙にして教えてほしい」と求めた。
支援制度への評価
守さんは事件当時、人づてに紹介された弁護士が精神的に大きな支えだったという。今年1月に運用が始まった「犯罪被害者等支援弁護士制度」は、殺人などの遺族や被害者が原則無料で弁護士の支援を受けられる制度だ。守さんは「理解のある弁護士が就くなら非常にいい」と評価している。



