アサヒグループホールディングスは11日、2025年12月期の連結純利益予想を従来の1675億円から1200億円に下方修正すると発表した。これは昨年9月に発生したサイバー攻撃によるシステム障害の影響を踏まえたものである。一連の混乱により、25年12月期の決算発表は遅れており、7月8日に開示を予定している。
売上収益も下方修正
売上高に当たる売上収益も、従来の2兆9500億円から600億円引き下げ、2兆8900億円とした。サイバー攻撃によるシステム障害で、受注や出荷が一時停止を余儀なくされたことが、想定を下回る要因となった。
原材料費高騰も影響
アサヒは、原材料費の想定以上の高騰も収益を圧迫したと説明している。同社はビールや清涼飲料水の製造において、原料価格の上昇がコスト増加につながったとしている。
今後の見通し
アサヒグループは、サイバー攻撃によるシステム障害の復旧に努めるとともに、原材料費高騰への対策として、コスト削減や価格転嫁などを検討している。決算発表の遅れについては、投資家への影響を最小限に抑えるため、早期の開示を目指すとしている。
今回の下方修正は、企業のサイバーセキュリティ対策の重要性を改めて浮き彫りにした。アサヒグループは、再発防止に向けたセキュリティ強化を進める方針だ。



