疑似投資で誘導されアプリ登録、気づけば190万円借金 詐欺被害
疑似投資で誘導されアプリ登録、気づけば190万円借金

ニセの投資話をSNSで持ちかけられ、計348万円相当の暗号資産をだまし取られた長野県諏訪市内の女性(40)が先月20日、同市内で取材に応じた。きっかけはスマホゲームで、相手とのやりとりはSNSのメッセージと電話のみだった。スマホを使ったお小遣い稼ぎの感覚だったといい、女性は「詐欺には引っかからないと思っていた。まさか自分がお金をだましとられるとは」と悔やんだ。

副収入に関心はありますか

今年2月、女性が趣味のスマホゲームをしていると、広告で「副収入に関心はありますか」という言葉を見かけた。ゲーム自体も、SNSの広告からダウンロードしたものだった。女性は当時体調を崩し、仕事を辞めてから1年半がたっていた。「簡単にできるなら」と申し込んでしまった。

すぐにサポートスタッフの男を名乗る相手からSNSのメッセージを受信。紹介されたのは「疑似投資体験」だった。「模擬で数字を入力し、画面上で150万円に到達したら報告してください」と言われた。好きな銘柄を選択し、いくら投資するかの金額を入力すると、30秒後には、AI(人工知能)が判断したという損益が表示された。マイナスになる日もあったが、徐々に画面上の模擬資産は増えていった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

アプリ登録の指示

女性は1か月かけて模擬の投資回数を増やし、今年3月24日、画面上の収益が150万円に到達。相手に報告した。すると「暗号資産のトレードを始めるため、アプリに登録してください」と男から電話で指示された。本人確認として、口座情報などを言われるがまま伝えた。十数個のアプリも入れたが、全て消費者金融のものだった。女性は「借りている自覚もなかった」というが、気づけば計190万円を消費者金融から借り、全て暗号資産として変換、自らどこかへ送信していた。

また、口座に150万円近くあったはずの貯金も9000円になっていた。3月31日、母親が警察に相談し、被害が判明した。女性は「終始相手に従い、自分は深く考えなかった。トレードで貯金を増やせて、失敗したら戻ってくるという言葉を信じていた」と振り返る。

借金と教訓

たった1週間で、貯金ほぼ全額を失ったうえ、多額の借金を背負わされた。借金は親族が肩代わりしてくれたものの、仕事を探しながら返済する必要がある。女性は「指摘され、初めて詐欺だと気づいた。スマホの広告を安易に信用しないことを強く伝えたい」と話した。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ