被爆者のルーツ、当たり前じゃない 16歳高校生が筆に込める平和への思い
被爆者のルーツ、当たり前じゃない 16歳高校生が筆に込める思い

広島市の原爆死没者名簿に、新たに亡くなった被爆者の名前を書き加える記帳作業が4日、市役所で始まった。これまでは被爆者が記帳を担ってきたが、高齢化に伴い市は今年初めて記帳者を公募。選ばれた14人のうち、最年少は高校1年の福地芽依さん(16)=広島市=だ。

曽祖父の被爆体験が原点

福地さんが平和への関心を深めたきっかけは、関東からの修学旅行生に言われた一言だった。広島で生まれ育った彼女は、曽祖父の被爆体験を聞いて育ったが、それが「当たり前」ではないと気づかされたという。曽祖父の体験は「怖いな」と感じるものだったが、それを伝えることの重要性を痛感した。

記帳作業への思い

福地さんは、名簿に名前を書き加える作業を通じて、一人ひとりの命の重みを感じている。彼女は「被爆者のルーツが当たり前ではないことを、多くの人に知ってほしい」と語る。記帳作業は毎年行われ、今年は新たに約5000人の名前が追加される見込みだ。

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福地さんは、大阪からの修学旅行で訪れた小学生に平和記念公園を案内する活動も行っている。クイズやイラストを使い、わかりやすい案内を心がけているという。彼女の活動は、若い世代に平和の大切さを伝える一助となっている。

被爆者の高齢化と継承の課題

被爆者の平均年齢は85歳を超え、語り部としての活動が難しくなっている。市は記帳者を公募することで、被爆体験の継承を図っている。福地さんのような若い世代が参加することで、新たな視点からの平和発信が期待される。

福地さんは「これからも、被爆者の思いを次の世代に伝えていきたい」と決意を新たにしている。

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