143億円相当の覚醒剤押収、国際密輸組織関与か パキスタン国籍の男を逮捕
143億円相当覚醒剤押収、国際密輸組織関与か (07.04.2026)

143億円相当の覚醒剤を密輸した疑いでパキスタン国籍の男を逮捕

警視庁などの合同捜査本部は、覚醒剤を密輸したとして、パキスタン国籍の中古車販売業、バット・シャフカット・ムシュタック容疑者(53)を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕し、7日に発表した。容疑者は「全く身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

アラブ首長国連邦からシンガポール経由で東京に密輸

逮捕容疑は、2025年12月から2026年1月にかけて、氏名不詳者らと共謀し、覚醒剤を貨物船のコンテナに積み込み、アラブ首長国連邦からシンガポールを経由し、東京都品川区の大井コンテナ埠頭に密輸したというものだ。東京税関が3月、輸入申告を受けたが、長期間保管されていることなどを不審に思い、江東区のコンテナ検査センターで荷物検査を実施した。

その結果、コンテナから覚醒剤270キロを発見し、押収した。この覚醒剤は末端価格で約143億円相当と推定されており、鑑定が進められている。警視庁は、この大規模な密輸事件に国際的な麻薬犯罪組織の関与が疑われるとみて、海外の捜査機関とも連携して捜査を進めている。

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茨城県で関連する男5人も現行犯逮捕

警視庁などは、ムシュタック容疑者の他に、同国籍やスリランカ国籍の18歳から57歳の男5人を麻薬特例法違反(代替物所持)の疑いで2日に現行犯逮捕した。これらの容疑者も容疑を否認しているという。警視庁は、5人が茨城県古河市内のヤードで覚醒剤と知りながら受け取った疑いがあるとみている。

取り調べの中で、「ムシュタック容疑者に搬送などを頼まれた」という趣旨の供述があり、同容疑者の関与が浮上した。ムシュタック容疑者は5日、千葉県の成田空港から出国しようとしていたところを確保された。警視庁は、同容疑者が国際的な麻薬犯罪組織のメンバーとみており、組織的な密輸ルートの解明を目指している。

国際的な捜査網が拡大

この事件は、アラブ首長国連邦を起点とし、シンガポールを経由する複雑なルートを利用した大規模な密輸であることから、国際的な麻薬取引ネットワークの一端を露呈した可能性がある。警視庁は、海外の捜査機関と情報を共有し、組織の全容解明に乗り出している。

また、コンテナ検査の強化や税関の監視体制の見直しが求められる事案として、今後の麻薬対策に影響を与える可能性が指摘されている。市民からの通報や監視カメラの映像分析など、多角的な捜査手法が駆使されている。

覚醒剤の押収量は近年でも最大級であり、社会に与える影響は大きい。警視庁は、引き続き関係者への取り調べを進め、さらなる逮捕や証拠固めに注力する方針だ。この事件を機に、麻薬密輸に対する国際協力の重要性が再認識されることになりそうだ。

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