広島市の原爆死没者名簿に、昨年8月6日以降に死亡が確認された被爆者の氏名を追記する記帳作業が4日、市役所で開始された。名簿は今年8月6日の平和記念式典において、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑に奉納される予定である。
記帳作業の詳細
昨年から記帳を担当する被爆者の大川純子さん(84歳)と、26年にわたりこの作業を続けている中本信子さん(83歳)が、この日、名簿に向かい、亡くなった被爆者の氏名、死亡年月日、年齢を筆で書き記した。作業は8月5日まで継続される。
広島市の発表によると、名簿は昨年の奉納時点で131冊に達し、34万9262人の名前が記載されている。4日現在で、新たに3035人の死亡が確認されたという。
継承への取り組み
死没者名簿の記帳は1952年に始まり、記録が残る1969年以降は被爆者がその役割を担ってきた。しかし、被爆者の平均年齢(昨年3月末時点)が86歳を超える中、広島市は今年、次世代への継承を目的として記帳者を初めて公募した。市内在住者などの中から、毛筆の実技試験と面接を経て、10代から70代までの14人が選ばれた。これらの新たな記帳者は7日から作業に参加する予定である。
記帳の意義と未来
記帳作業は、原爆の悲惨さを後世に伝える重要な役割を果たしている。新たに選ばれた記帳者たちは、被爆者の思いを引き継ぎ、平和への願いを込めて筆を執る。広島市は今後もこの取り組みを継続し、原爆の記憶を風化させない努力を続ける方針だ。



