自転車の交通違反に対する交通反則通告制度(青切符)が2026年4月1日に導入されてから1カ月間で、全国で2147件(暫定値)の青切符が交付されたことが警察庁のまとめで明らかになった。
違反の内訳と特徴
違反の種類別では、「止まれ」の標識などがある場所で一時停止しない違反が全体の40%を占め最多となった。次いで、スマートフォンなどを手に持って使用する「ながら運転」が33%と目立つ結果となった。歩道の通行に絡む違反は10件にとどまった。
青切符制度の概要
青切符は、比較的軽微な交通違反者に対する行政手続きであり、反則金を納付すれば刑事罰が科されない制度である。これまでは刑事手続きに移行する赤切符のみで処理されていた。
検挙件数の変化
昨年4月の赤切符による検挙件数は5054件だったが、今年4月は赤切符が833件、青切符が2147件で、合計の検挙件数は41%減少した。一方、検挙せず指導警告にとどめた件数は約13万5千件と、前年比35%増加した。
警察庁の見解
警察庁は制度導入の効果や影響について「まだ1カ月だけの運用で、一概に言うのは難しい」としながらも、取り締まりにあたる現場の警察官からは「交通ルールを守る自転車が増えた印象だ」といった声が上がっているという。警察庁は引き続きルールの周知に努める方針だ。
歩行者とのトラブル事例
歩道での違反は10件と少ないものの、歩行者にぶつかりそうになる危険な場面も報告されている。専門家は「青切符制度をきっかけに、自転車利用者が交通ルールを再認識する機会になってほしい」と話す。
今後の課題
青切符制度の導入から1カ月が経過し、一定の効果が見られる一方で、ながら運転の割合が高いことから、さらなる啓発活動の必要性が指摘されている。警察庁は「自転車の安全利用に関する広報を強化し、違反の減少につなげたい」としている。



