八尾の女児コンクリート詰め遺体事件、叔父に懲役12年求刑
大阪府八尾市の集合住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた岩本玲奈ちゃん(当時6歳)の遺体が発見された事件で、傷害致死と死体遺棄の両罪に問われた叔父・飯森憲幸被告(42歳)の裁判員裁判の公判が6日、大阪地裁で行われました。検察側は「暴行は執拗かつ苛烈で、死後も尊厳を害した」として懲役12年を求刑し、裁判は結審しました。判決は13日に言い渡される予定です。
検察側の主張:日常的な暴力と身勝手な隠蔽
大阪地裁・大阪高裁における検察側の論告では、飯森被告が姉の娘である玲奈ちゃんを養育する中でいらだちを募らせ、日常的に暴力をふるうようになり、次第に暴行をエスカレートさせたと指摘しました。さらに、コンクリート詰めにして約18年間隠し続けた動機について、逮捕を免れようとする考えからであり、「身勝手極まりない」と強く非難しました。検察側は、被告の行為が玲奈ちゃんの尊厳を死後も著しく損なったと主張しています。
弁護側の反論:突発的な事件と反省の姿勢
これに対し、弁護側は最終弁論で、日常的な強い暴行はなく、事件は突発的に起きたものであると反論しました。また、飯森被告は深く反省しており、懲役4年以下が妥当であると主張しました。飯森被告自身も最終意見陳述で、「罪を償い、玲奈のことを忘れずに生きていきたい」と述べ、謝罪の意を示しています。
事件の経緯と詳細
起訴状によると、飯森被告は2006年12月下旬から2007年1月上旬頃にかけて、大阪市平野区の当時の自宅で、玲奈ちゃんに対し、背中や腰を多数回蹴るなどの暴行を加えて死亡させたとされています。その後、2024年11月には、八尾市内の当時の自宅からコンクリート詰めにした玲奈ちゃんの遺体を運び出し、同市内の別の住宅の押し入れに隠して遺棄したとされています。この事件は、長年にわたる隠蔽と悲惨な状況から、社会に大きな衝撃を与えています。
裁判の行方に注目が集まる中、13日の判決が待たれます。この事件は、児童虐待の深刻さと、死体遺棄の残忍さを浮き彫りにし、地域社会に深い悲しみと怒りを引き起こしました。



