生後1カ月の長男を激しく揺さぶり傷害容疑 福岡の若い両親を逮捕
福岡県警捜査1課は2026年3月5日、生後わずか1カ月の長男を揺さぶるなどして頭部に重傷を負わせたとして、いずれも無職の父親(23)と母親(19)を傷害の容疑で逮捕しました。両親は福岡市中央区のマンションに住んでおり、容疑を認めていると発表されています。
室内で乳児を揺さぶり急性硬膜下血腫を負わせた疑い
捜査関係者によりますと、逮捕容疑は昨年7月、自宅マンションの室内で長男を激しく揺さぶる行為を行い、頭部に強い力を加えたことです。その結果、乳児は急性硬膜下血腫などの深刻な頭部損傷を負い、ほおなどにも打撲を生じたとされています。
現在生後9カ月となった長男は、事件後児童相談所に保護されています。医療検査では首がすわらない状態が確認され、中等度の発達の遅れが指摘されています。興味深いことに、事件前の健康診断では発達の遅れは認められていなかったということです。
病院が虐待疑いで通報 両親の説明に不審点
事件が発覚した経緯は、昨年7月に両親が意識がもうろうとした長男を近くの診療所に連れて行ったことから始まります。両親は「寝ているときに触ったら冷たく感じ、けいれんが出た」と説明しましたが、診療所から搬送された病院で頭蓋内損傷の所見が発見されました。
さらに救急搬送された別の病院の医師が虐待の疑いを強く感じ、福岡県警中央署に通報しました。この迅速な対応が、早期の捜査開始につながったと考えられます。
無職の両親と1DKマンションでの3人暮らし
事件当時、23歳の父親と19歳の母親はいずれも無職であり、福岡市中央区の1DKマンションで長男と3人で生活していました。経済的困窮や育児ストレスが背景にあった可能性も捜査関係者によって指摘されています。
乳児揺さぶり症候群(SBS)は、強い揺さぶりによって乳児の脳が損傷を受ける深刻な虐待形態です。医学的専門家は、このような行為が永続的な神経障害や発達遅滞を引き起こす危険性を強調しています。
福岡県警は現在、両親の動機や事件の詳細な経緯についてさらに捜査を進めており、児童虐待防止の観点からも今後の司法判断が注目されます。地域の児童相談所では、若い親への育児支援プログラムの強化が急務であるとの声も上がっています。



