熱中症経験者、白内障リスク2倍に 名古屋工業大など分析
熱中症経験者、白内障リスク2倍 名古屋工業大など

名古屋工業大学と金沢医科大学の研究チームは、熱中症を経験した人はそうでない人に比べて、眼球内が白濁する白内障を発症するリスクが約2倍になるという分析結果をまとめた。暑さが目に何らかのダメージを与える可能性があるとみており、論文は国際科学誌に掲載された。

白内障とは

白内障は、たんぱく質で構成される水晶体が濁り、視界がかすむ病気である。加齢や糖尿病などがリスクを高めることが知られているが、高温との関連も従来から指摘されていた。

研究の詳細

研究チームは、約246万人分の診療報酬明細書(レセプト)データを活用し、2023年末までの13年間にわたり熱中症と白内障の関連を分析。年齢や糖尿病の有無などの条件を補正して調べた。

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その結果、熱中症の経験者は非経験者と比較して白内障を発症するリスクが1.96倍に上昇。特に、元々白内障になりにくい30歳代同士で比較した場合、熱中症経験者のリスクは未経験者の2.99倍に達した。

専門家の見解

研究チームの平田晃正・名古屋工業大学教授(医用工学)は「熱中症にならないよう生活することが重要だ。もしなってしまった場合は、目も冷やすよう心がけるとよい」とコメントしている。

杏林大学の山田昌和教授(眼科学)は「暑い地域で白内障が多いことは知られている。今回の分析は因果関係が明確ではないものの、興味深い結果だ」と述べている。

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