「松本党」の分裂乗り越え初当選 山田基靖氏が姫路で松本氏の遺志継承を誓う
姫路衆院選「松本党」分裂乗り越え山田氏初当選

「松本党」の結束揺らぐ中での決定的勝利

2026年2月8日投開票の衆議院選挙において、兵庫県第11区(姫路市など)で自民党公認の山田基靖氏(43歳)が初当選を果たした。この選挙区は、衆院当選9回を数え外務大臣や総務大臣を歴任した自民党の重鎮、松本剛明氏が引退したことで注目を集めていた。

5万票超の「松本票」を巡る党内調整

松本氏の引退に伴い、その政治的基盤である「松本票」の行方が焦点となった。公認申請には松本氏の妻である孝子氏を含む3名が名乗りを上げたが、県連レベルでの調整は難航。最終的に党本部の判断により、解散前日の1月22日に山田氏への公認が決定した。

この決定は、松本氏から「孝子に託す」というメッセージを受けていた一部の支持者にとっては予想外の展開となった。選挙戦では「私たちは松本党」と自称する有権者が存在する一方で、孝子氏が公認から漏れたことに不満を抱き「比例は自民と書くが、選挙区は白票だ」と表明する支持者も現れた。

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選挙戦における「松本」の影

山田氏の選挙運動では、松本氏の名前が繰り返し強調された。選挙戦終盤の2月5日夜に行われた演説会では、応援弁士と山田氏本人から「松本」の名前が10回以上も登場。清元秀泰・姫路市長は「私と山田は松本先生の薫陶で同志となった」と述べ、山田氏自身も「松本先生のように私が地域と国とのパイプ役となって、次の世代につないでいく」と決意を表明した。

しかし、選挙戦を通じて山田陣営と松本事務所の連携は限定的だった。目に見える協力は、松本事務所が確保していた姫路駅近くの事務所を山田陣営が引き継いだこと程度であった。山田陣営関係者からは「松本後援会の名簿を出してもらえない」との不満の声も漏れ、「しばらくは冷却期間」と距離を置く状況が続いた。

予想外の展開と結束の試練

選挙戦終盤には、松本氏と長年協力関係にあった前姫路市長が、日本維新の会の住吉寛紀氏(41歳)の決起集会に「必勝を祈念する」とのメッセージを送る出来事も発生。党内の結束に揺らぎが見られる中での選挙戦となった。

それでも山田氏は、2月6日の決起大会で「ニッポンを変えるスイッチは、姫路にある。」というキャッチフレーズを掲げ、支持拡大に努めた。街頭演説では清元市長と抱き合う姿も見られ、二人三脚での選挙戦を展開した。

圧倒的勝利と継承への誓い

開票結果は、山田氏が86,090票を獲得し、2位の住吉氏(55,757票)に大差をつけての勝利となった。この得票数は、前回衆院選における松本氏の得票に迫る数字であった。

当選確実の知らせを受けた山田氏は2月8日、支持者らと万歳をした後、記者団に対して次のように語った。「松本先生がずっと国とこの地域の関係を守ってこられた。予算の面とか、副市長をやっていたので本当によく分かる。その思いを受け継ぐ。重責だと思っている」

投開票日の翌朝には、駅前で有権者への挨拶活動を行う山田氏の姿も見られた。松本氏の政治的遺産を継承しながらも、新たなリーダーとしての第一歩を踏み出した瞬間であった。

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兵庫11区開票結果詳細

  • 山田基靖(自民・新)86,090票 当選
  • 住吉寛紀(維新・元)55,757票 比例復活当選
  • 中原立貴(国民・新)23,900票
  • 山下聖(参政・新)18,437票
  • 苦瓜一成(共産・新)13,712票