日田漁協が稚アユ37万匹を放流、渇水懸念の中での漁業振興
日田漁協が稚アユ37万匹放流、渇水懸念も (11.03.2026)

日田漁協が筑後川水系に稚アユ37万匹を放流、渇水の影響懸念

アユ釣りの名所として知られる大分県日田市で、日田漁業協同組合(日田漁協)による稚アユの放流作業が始まりました。今年2回目となる3月11日には、三隈川や大山川、玖珠川など市内の5河川に、合計約37万匹の稚アユが放流されました。関係者からは、記録的な少雨による渇水の影響を心配する声も聞かれています。

約3か月間の育成を経て、漁解禁までに100万匹を目標

放流された稚アユは、県漁業公社国東事業場(国東市)などから取り寄せ、日田市内の中間育成センターで約3か月間にわたって育てられたものです。体長は10センチ前後で、5月20日の漁解禁までに、計約100万匹の放流を予定しています。解禁時には、アユは18センチ前後に成長すると見込まれています。

筑後川水系で記録的な少雨、ダム貯水率が低下

日田市を含む筑後川水系では、昨年秋以降、記録的な少雨が続いています。国土交通省九州地方整備局によると、3月11日午前0時現在のダムの貯水率は、松原・下筌ダム(日田市、熊本県小国町)が4%、大山ダム(日田市)が15.5%と、非常に低い水準です。この水系を水がめとする福岡都市圏では、水の出る量を少なくする「減圧給水」も始まっており、水不足が深刻化しています。

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漁協関係者が語る、渇水への懸念と期待

放流作業に携わった日田漁協の早田吉高理事(69歳)は、「水が少ないと、アユの餌になるコケの出来が悪くなる可能性があります。あとはアユ次第です。頑張って育ってもらいたいです」と話しました。また、手島勝馬組合長(72歳)は、「土砂降りではなく、適度な雨が欲しいですね。コケを洗い流すような大雨ではなく、アユの成長を促す雨が望まれます」と語り、渇水状況への懸念を表明しました。

日田漁協は、漁業資源の持続的な確保と地域経済の活性化を目指し、稚アユの放流を継続しています。しかし、気候変動の影響による水不足が課題となっており、今後の降雨状況が漁業に与える影響が注目されます。

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