川崎市選挙管理委員会で不在者投票32票の開票漏れ、多摩区でも集計誤りが判明
川崎市選挙管理委員会は、2026年2月8日に投開票が行われた衆議院選挙において、不在者投票の未反映と投票者数の算定に誤りがあったことを、同月16日に正式に発表しました。これらのミスは、候補者の当落には影響しないとされていますが、選挙管理の信頼性を揺るがす重大な問題として注目を集めています。
不在者投票32票が開票されず、封筒内に放置される
不在者投票の未反映は、市内の2カ所で合計32票に上りました。市選管の説明によると、神奈川9区に該当する麻生区役所に届いた不在者投票用封筒は計1106通でした。2月8日午前、区職員が市立麻生小学校でこれらの封筒を開封し、取り出した投票用紙を投票箱に入れた後、封筒を区役所に持ち帰りました。しかし、開票作業中に投票者数に対して投票数が大幅に少ないことが判明し、調査を実施した結果、2月10日に投票用紙が入ったままの封筒が30通見つかりました。
市選管は各区に一斉点検を指示し、川崎区役所でも比例代表の投票用紙が入ったままの封筒が2通発見されました。これらの封筒は、不在者投票に使用される2種類の封筒のうち、青色の内封筒に投票用紙が収められた状態で放置されていたと報告されています。
多摩区では投票者数の集計に誤り、職員の手順違反が原因
一方、投票者数の集計誤りは、同市多摩区で発生しました。衆議院選挙では10人、最高裁判所裁判官国民審査では9人、実際の数よりも少なく集計されていたことが明らかになりました。この誤りの原因は、職員が投票終了間際に、未使用の投票用紙の束から帯封を切らないまま一部を抜き出して渡したため、投票用紙の未使用状況から投票者数を算出する作業で不正確な計算が行われたことなどが挙げられています。
山川事務局長が謝罪、「起こしてはならないミス」と陳謝
山川浩己・市選挙管理委員会事務局長は、16日に川崎市役所で行われた会見で、「起こしてはならないミスで、おわびのしようがない」と述べ、深く謝罪しました。この発言は、選挙管理におけるプロセスの重大な欠陥を認めるもので、市民の信頼回復に向けた迅速な対応が求められています。
今回のミスは、不在者投票の処理や投票者数の集計といった基本的な選挙管理業務に問題があったことを示しており、今後の選挙運営の改善が急務です。川崎市選管は、再発防止策を検討し、透明性のある説明を続けるとしています。