清瀬市長、旧中央図書館再開を断念 建築制限と老朽化で公約果たせず
清瀬市長、旧中央図書館再開断念 公約果たせず

清瀬市長が旧中央図書館再開を断念 公約実現ならず市民に陳謝

東京都清瀬市の原田博美市長は4月6日、記者会見を開き、閉館した旧中央図書館の再開を断念する考えを明らかにしました。原田市長はこの再開を市長選の公約に掲げて初当選した経緯があり、「非常に悔しく、残念です。市民の皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と深く陳謝しました。

建築制限が最大の障壁に 公園内の建蔽率問題

再開断念の最大の理由として、原田市長は旧中央図書館が立地する中央公園の建築制限を挙げています。市の説明によると、都市公園内では建物を建てられる面積に厳格な制限があり、このケースでは建蔽率が最大12%に制限されています。

中央公園内では今年2月、図書館や児童館などを含む複合施設「まつぼっくる」がオープンしています。これは渋谷桂司前市長が推進していた計画で、旧中央図書館を解体せずに維持すると、建築制限を超過して「違法状態」に陥ることが判明しました。

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原田市長は市長就任3日目に担当課からこの制限を聞き、「正直驚きました。大きなショックでした」と当時の心境を語りました。担当課によれば、もともと旧中央図書館を解体する前提で公園整備が進められていたため、図書館を維持した場合の建蔽率超過については検討されていなかったといいます。

老朽化と費用問題も重く 早期判断に至る

さらに原田市長は、仮に建蔽率の問題を解決できたとしても、1974年に開館した旧中央図書館は老朽化が進んでおり、改修には施工まで3~4年の期間と多額の費用が必要になると説明しました。

現在、解体工事は4月1日から中断されていますが、中断期間中は業者の人件費などで1日約100万円の追加費用が発生しています。原田市長は「市民の血税を無駄にするわけにはいきません」と述べ、早期の判断に至った経緯を強調しました。

図書館サービス全体の向上へ 新たな方針を示す

清瀬市の市立図書館をめぐっては、渋谷前市長の下で利用率の低迷を理由に、昨年6館から3館体制に縮小されていました。原田市長は今後について、「駅前図書館」の機能強化や、旧中央図書館以外に閉館した図書館の再開を検討し、図書館サービス全体の向上に注力する方針を示しました。

この決定は、市民の期待に応えられなかったことへの悔しさをにじませながらも、現実的な課題と向き合った結果といえます。地方自治体における公共施設の維持と更新の難しさが浮き彫りになった事例となりました。

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