北陸新幹線京都市通るルートに反発続く 府知事選で論争の行方注目
北陸新幹線京都市ルート反発 府知事選で論争注目

北陸新幹線京都市通るルートに反発も 府知事選で注目の論争の行方

2026年3月17日 17時00分

北陸新幹線の関西への延伸計画をめぐり、京都市中心部の地下を通るルートが大きな議論を呼んでいる。京都府知事選が19日に告示される中、3選を目指す現職の西脇隆俊氏(70)は、このルートへの具体的な態度を明らかにしていない状況が続いている。

現職知事の慎重姿勢と候補者の対立

西脇氏は13日に開いた公約発表会見で、延伸ルートへの見解を問われ、「今は与党の検証を注視している」と述べた。これまでの会見や議会でも、「国や鉄道・運輸機構が考えること。注視したい」「特定のルートについて言及することはない」などと、ルートの善しあしに言及しない姿勢を貫いている。与野党から相乗りで支援を受ける西脇氏の対応が、選挙の焦点の一つとなっている。

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知事選には、無所属新顔で京都華頂大学名誉教授の藤井伸生氏(69)と、政治団体代表を務める元NHK党参院議員の浜田聡氏(48)も立候補を表明している。維新は自主投票の方針を打ち出している。

藤井氏は「府内を通る延伸には反対」と明確に表明し、藤井氏を推薦する共産党は延伸計画そのものに反対の立場だ。一方、浜田氏は「京都市中心部を避ける舞鶴市経由」のルートを推すなど、候補者間で意見が分かれており、選挙結果が延伸計画に影響を与える可能性が高い。

小浜・京都ルートの背景と市民の反発

現行の「小浜・京都ルート」は、開通済みの敦賀(福井県)から福井県小浜市付近と京都市を通って新大阪につなぐ計画で、西脇氏の知事就任前の2016年に自公政権が決定した。このルートでは、京都市中心部の地下40メートル以上をトンネルが通る構想が含まれており、市民の間で反対論が広がっている。

京都盆地は山に囲まれた地形で、地下水が生活を支える重要な資源となっている。トンネル建設による地下水への影響を懸念する声が強く、環境面や地域の暮らしへのリスクが指摘されている。このため、延伸計画は単なる交通整備ではなく、地域の持続可能性をめぐる論争にも発展している。

北陸新幹線の延伸は、関西地域の経済活性化や観光促進に寄与すると期待される一方で、環境負荷や地元住民の生活への影響が課題となっている。府知事選の結果次第では、ルートの見直しや計画の停滞もあり得る状況だ。

今後の展開では、国や鉄道・運輸機構の動向に加え、有権者の判断が大きなカギを握る。選挙戦を通じて、延伸計画の是非や代替ルートの可能性について、より深い議論が行われることが求められている。

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