大気中に浮遊するプラスチック微粒子(微小プラ)が地球温暖化の一因となっている可能性があると、中国・復旦大学などの研究チームが4日付の英科学誌に発表した。色付きの微小プラは太陽光を吸収して地表の温度を上昇させ、温暖化を促進するとされる空気中の「すす」の約16%に相当する影響があるとしている。
微小プラスチックの種類と懸念
プラスチックの劣化などで発生する微小プラには、直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」や、10億分の1メートル単位の「ナノプラスチック」がある。環境への汚染により生態系や人体への影響が懸念されてきたが、温暖化への影響はごくわずかとされ、色の影響は考慮されていなかった。
研究の詳細
研究チームは高度な電子分光法を用いて、微小プラの色と光の吸収の関係を調査。その結果、黒色や色付きの微小プラは無着色に比べて約75倍も光を吸収することが判明した。現実的な大気濃度を想定した分析では、微小プラが地表を暖める影響は地球全体ですすの約16%に相当。特に太平洋で海洋プラスチックごみが多数集まる海域では、すすの最大4.7倍に上る可能性があるとしている。
今後の課題
この研究は、微小プラスチックが気候変動に与える影響を再評価する必要性を示している。今後のさらなる調査が待たれる。



