テヘラン男性、爆音におびえる日々 ネット遮断で在日イラン人ら連絡困難
テヘラン男性、爆音におびえる日々 ネット遮断で連絡困難

テヘランで続く空爆、男性が語る恐怖の日々

米国とイスラエルによるイランへの攻撃は激しさを増し、長期化の様相を呈している。首都テヘランでは昼夜を問わず空爆が続き、市民生活に深刻な影響を与えている。この状況下、テヘランで飲食店を営む50歳の男性が3日、読売新聞の取材に応じ、爆発音におびえながら暮らす日常を明かした。

「今しゃべっている間も後ろで爆音が聞こえる」

男性は通話アプリを通じて、時折すすり泣くようにして言葉を絞り出した。「今しゃべっている間も後ろで爆音が聞こえる」と語り、戦闘機の音が数秒後に爆発音へと変わる恐怖を訴えた。昨年6月のイスラエルとイランの「12日間戦争」も経験したが、「今回は比べものにならないくらい激しい」と強調した。

ネット遮断で連絡困難、在日イラン人の苦悩

イラン国内ではインターネット通信が大幅に制限されており、在日イラン人らは現地との連絡に苦労している。読売新聞は宇都宮市の自動車販売会社社長(40歳)ら在日イラン人3人の協力を得て、電話やSNSを通じて現地の知人や家族との連絡を試みたが、2時間続けてようやくつながったのがこの男性だった。日本の友人とやり取りできたのは、攻撃開始後初めてという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

兵士の窮状と住民の避難難航

男性によると、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」の中には米軍などの攻撃で拠点を失い、商業施設で寝泊まりしている兵士もいるという。一方、イスラエル軍は事前にSNSなどで攻撃対象地域を知らせ、住民に避難を促しているが、通信制限の影響で情報を把握しきれず、避難できる人は限られている。

当局の脅しと複雑な心境

イラン当局からは「外出したら撃つ」との通知が届いたという。最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害された際には追悼集会への参列を呼びかけられたが、「ほとんど家から出ず、自分の身を守っている」と明かす。男性は現体制の転換を望んでおり、「誰でも、自分の国が攻撃されるのは嫌だ」と語りながらも、「これしかこの国が生きる道はない。独裁者がいる政治体制はなくなってほしい。空爆への怖さはあるが、希望の方が大きい」と複雑な心境を吐露した。

ネット遮断の影響と家族の不安

世界のインターネット接続状況を監視する団体「ネットブロックス」(英国)によると、攻撃開始直後、イラン国内のネット接続状況は平常時の1%ほどに低下し、ほぼ遮断される「ブラックアウト」状態が続いている。原因については、イラン当局による遮断や米・イスラエルによるサイバー攻撃など様々な臆測が飛び交う。

千葉県我孫子市の56歳女性は、イラン北西部ガズビンにいるイラン人の夫(41歳)と満足に連絡が取れず、不安な日々を送る。夫は在留資格申請中に攻撃に巻き込まれ、女性はSNSで安否を尋ねたが返事がなかった。攻撃開始から半日後、夫から「ガズビンは安全だ」との電話があったが、その後ガズビン近郊でも攻撃があったとのニュースが流れ、連絡が取れなくなった。次に電話できたのは2日夜で、無事確認のみで2分後に切れた。女性は「なかなか連絡が取れない中、ただひたすら安全を願うことしかできず、もどかしい」とこぼした。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ