イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は7日夜、イスラエル北部に向けて弾道ミサイルを発射した。これに対しイスラエルが報復攻撃を実施し、交戦状態に突入。8日も応酬が続いている。この交戦は4月8日の停戦合意以来初めてのもので、米国のトランプ大統領は8日、自身のSNSで双方に攻撃の即時中止を呼びかけたが、停戦は崩壊の危機に直面している。
ミサイル発射の経緯
イスラエル軍などの発表によると、イラン側のミサイルは7日夜から8日昼にかけて約30発が断続的に発射された。大半は迎撃されたとみられるが、公共放送カンによると、ヨルダン川西岸の入植地では家屋4軒が破壊された。けが人は出ていない。
米主要ニュースサイト・アクシオスによると、トランプ氏は7日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に電話で自制を求めた。しかし、イスラエル軍は会談後、数十機の戦闘機でイラン各地の防衛システムを大規模に空爆した。軍ラジオは8日、この交戦は数日間続くとの見通しを報じている。
革命防衛隊の声明
革命防衛隊は7日夜、今回の攻撃は、イスラエルがレバノンを繰り返し攻撃した停戦違反に対する「警告」であるとの声明を発表した。発射の直接の引き金は、イスラエルが7日、親イラン勢力ヒズボラが拠点を置くレバノンの首都ベイルート南郊を攻撃したことだ。
さらなる応酬
イランの首都テヘランなど各地では爆発音が伝えられた。革命防衛隊は8日、西部フゼスタン州の石油化学施設への攻撃に対抗し、イスラエル北部の同様の施設を攻撃したと発表した。双方の応酬は今後も続く可能性があり、地域全体の緊張が高まっている。



