米アップルが1日に発表した2025年1~3月期決算で、中国市場の売上高が前年同期比19%減の163億ドル(約2兆4000億円)となった。世界全体の売上高は横ばいの907億ドルだったが、中国での販売低迷が収益を圧迫している。
中国市場の減収要因
減収の主因は主力製品「iPhone」の需要低迷だ。中国市場では、地元メーカーであるファーウェイやシャオミなどが競争力を強めており、アップルのシェアは縮小傾向にある。特に、ファーウェイが昨年発売した高性能スマートフォン「Mate 60」シリーズが人気を集め、iPhoneの販売を直撃した。また、中国政府による外国製端末の調達制限も影響しているとみられる。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「中国市場は依然として重要だが、短期的には厳しい競争環境が続く」と述べた。一方で、インドなどの新興市場では売上高が増加しており、今後の成長の柱と位置付けている。
サービス事業は好調
iPhoneの販売減を補う形で、アプリストアや音楽配信などのサービス事業は好調を維持。同事業の売上高は前年同期比11%増の239億ドルとなり、過去最高を記録した。アップルは、サービス事業の拡大を通じて収益構造の多角化を進めている。
地域別では、米州や欧州は堅調だったが、中国の落ち込みが響き、全体の業績は市場予想を下回った。アップル株は時間外取引で下落している。



