ロシア極東のハバロフスク市で植林活動などに取り組んできた東京都武蔵野市のNPO法人「むさしの・多摩・ハバロフスク協会」が今年、設立30周年を迎えた。世界情勢が緊迫する中にあっても「草の根外交をこれからも絶やさない」との思いも込め、14日に武蔵野スイングビル10階スカイルーム(同市境2)で記念講演会を開く。
設立のきっかけ
同協会は、多摩地区の子ども100人が1993年にハバロフスクを訪問した「ハバロフスク自然探検隊」をきっかけに、探検隊の団長だった故秋山智英・元林野庁長官が会長となり96年に設立された。日本でも使われる建築資材用に木々が伐採されている現地の状況を視察し、活動の柱を植林に決めた。当時、「熱帯雨林は注目されるが、寒帯林の保全は世界でも初めてだと言われた」と現理事長の安藤栄美さん(66)は話す。
活動の内容
植林活動では、日露両方の市民が参加し環境保全への思いを共有することを大事にしてきた。キャンプ生活をしながら川下りや山登りをする「冒険キャンプ」をハバロフスクと日本国内で実施したり、日露の若者が交流するイベントのコーディネートなどもしたりしてきた。2020年からの新型コロナ禍で行き来ができなくなり、22年2月にはロシアがウクライナへ侵攻。それでも同年5月に理事会で「文化・スポーツ・学術交流はどんなときも絶やしてはいけない」と決め、植林の場はモンゴルに移しつつ、ハバロフスクの担当者とメールのやりとりを続けている。
記念講演会の詳細
14日は午後3時から、日本山岳ガイド協会理事長の武川俊二さんが「山を歩くことは、生きることを見つけること」と題し講演する。無料。終了後に懇親会を予定。当日参加も可能だが、主催側は人数把握のためメール=mail@mtxa.org=で申し込みを呼びかけている。



