英国のスターマー首相は8日、ロンドンで開催されたIT関連イベントで演説し、米アップルや米グーグルなどのIT企業に対し、英国内で子どもがスマートフォンやタブレット端末を使用して性的画像を送受信できないようにする機能の搭載を正式に要請した。この要請が3カ月以内に実施されない場合、政府は法制化を進めて搭載を義務付ける方針を示した。目的は、子どもをインターネット上での性的被害から保護することにある。
世界初の取り組み
英メディアの報道によれば、こうした取り組みは世界で初めての試みとなる。対象は18歳未満の子どもとみられ、新たに発売する端末だけでなく、既存の端末にも機能の搭載が求められている。法制化に至った場合、罰則が盛り込まれる可能性もあるとされる。
要請の背景
スターマー首相は演説で、子どもたちがオンライン上で直面するリスクを強調し、IT企業には社会的責任があると指摘。特に性的画像の拡散が子どもに与える長期的な影響を懸念し、迅速な対応を求めた。政府は今後、IT企業との協議を継続し、進捗状況を監視する方針だ。
この要請は、英国政府が進めるオンライン安全法の一環として位置づけられており、子どもの安全を最優先する姿勢を示している。IT業界からは、技術的な課題やコスト面での懸念も指摘されているが、政府は子どもの保護を最優先に考えるよう求めている。



