トランプ氏、ブラジル前大統領の長男を称賛
【ワシントン共同】トランプ米大統領は2日、ブラジルのボルソナロ前大統領の長男フラビオ氏とホワイトハウスの大統領執務室で会った際の写真を交流サイト(SNS)に投稿し、「母国を愛する賢い若者だ」と称賛した。この写真は5月の面会時に撮影されたとみられる。フラビオ氏はブラジルの右派上院議員で、10月の大統領選への出馬を予定している。
トランプ氏はブラジルの左派ルラ大統領としばしば対立しており、今回の投稿にはルラ氏が出馬する可能性をにらんで牽制する狙いがあると見られる。フラビオ氏は5月26日の面会後、トランプ氏から支持表明はなかったと述べていた。
トランプ氏と良好な関係を築いたボルソナロ前大統領は、クーデター計画などの罪で禁錮27年3月の判決を受け、現在自宅軟禁中である。トランプ氏はこの判決を「政治的な迫害」だと批判し、ルラ政権に圧力をかけてきた経緯がある。
背景と今後の展望
フラビオ氏はブラジル上院議員として活動しており、父であるボルソナロ前大統領の支持基盤を引き継ぎ、右派勢力の結集を図っている。10月の大統領選では、現職のルラ大統領との対決が予想される。トランプ氏の称賛は、国際的な右派連携の強化を示唆するものとも受け止められている。
一方、ルラ大統領はブラジルの左派政党出身で、社会政策や環境保護に重点を置く政権運営を行っている。トランプ氏との関係は冷え込んでおり、両国の外交関係にも影響を及ぼす可能性がある。
ボルソナロ前大統領の有罪判決と自宅軟禁は、ブラジル国内で政治的分断を深める要因となっている。トランプ氏の支持表明は、ブラジルの右派勢力にとって追風となる一方、ルラ政権との対立をさらに激化させる恐れもある。



