韓国大統領府は7日、李在明大統領が次期首相候補として韓聖淑(ハン・ソンスク)中小ベンチャー企業相を指名したと正式に発表した。韓氏はIT大手ネイバーの前社長であり、昨年6月に発足した李政権で中小ベンチャー企業相に就任している。韓国メディアの報道によれば、国会の承認を得て正式に首相に就任すれば、女性としては歴代2人目の首相となる見通しだ。
経歴と期待
大統領府の姜勲植(カン・フンシク)秘書室長は、韓氏がIT企業のトップとして培った経営手腕と、閣僚としての行政経験を高く評価。特に「現代の主要課題である人工知能(AI)を活用した社会変革を推進できる人材」と述べ、デジタル革新への期待を示した。
政治的背景
現職の金民錫(キム・ミンソク)首相は退任後、与党「共に民主党」の代表選への出馬が取り沙汰されている。現在の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は李在明大統領との距離があるとされ、今夏の党大会に向けて党内の主導権争いが激化する可能性がある。韓氏の指名は、こうした政局の流れをにらんだ布石との見方も強い。
韓氏が首相に就任すれば、朴槿恵(パク・クネ)元大統領に次ぐ女性リーダーとして、韓国政治に新たな風を吹き込むと期待される。ただし、国会での承認手続きが今後の焦点となる。



