東京商工リサーチ北海道支社は5日、北海道小樽市に本社を置く水産物加工業「東京キタイチ」が事業を停止し、破産申請の準備に入ったと発表した。負債総額は約7億円に上る。ナフサ不足に起因する包装資材の価格高騰が主な要因で、ナフサ不足に関連した破産申請は道内で初めてのケースとなる。
創業から45年、経営悪化に追い打ち
同社は1979年にタラコ加工業として創業。市場や量販店などに販売網を拡大し、1992年4月期には売上高約52億円を計上するまでに成長した。しかし、食生活の変化による需要減少に加え、近年は原材料費や燃料費、人件費などの上昇が続き、2025年3月期の売上高は約13億3600万円まで落ち込んでいた。
ナフサ不足が引き金に
さらに、ナフサ不足により包装資材が品薄となり、価格が急騰。これが経営にさらなる打撃を与え、事業継続を断念するに至った。ナフサはプラスチック製品の原料として広く使用されており、その不足は包装資材だけでなく、幅広い産業に影響を及ぼしている。
東京キタイチの破産申請は、地域経済にも少なからぬ影響を与えるとみられる。同社の従業員や取引先は今後の対応に追われることになる。



