日産自動車は3日、中国自動車大手の奇瑞汽車(チェリー)と、英国サンダーランド工場での乗用車生産を検討するための覚書を締結したと発表した。2027年度にも同工場で奇瑞汽車向け車両の生産を開始する可能性があるという。
空いた生産ラインの有効活用
日産は5月、同工場に二つある生産ラインを一つに集約し、空いたラインの活用方法を検討すると発表していた。設備は日産が保有し、従業員の雇用も維持される。調査会社マークラインズによると、同工場の2024年の稼働率は47%と低迷しており、日産は奇瑞汽車の車両を生産することで稼働率の向上を目指す。
法的拘束力のない覚書
覚書は法的拘束力を伴わないもので、日産は「今後数か月にわたり奇瑞汽車と協議を進め、最適な枠組みをまとめていくことを期待する」とのコメントを発表した。
背景と今後の展望
日産は世界的な販売低迷を受けて生産能力の見直しを進めており、サンダーランド工場のライン集約もその一環。奇瑞汽車との提携により、余剰設備を活用しつつ、雇用を維持する方針だ。奇瑞汽車にとっては、英国での生産拠点獲得により欧州市場へのアクセスが容易になるメリットがある。両社の協議は数か月にわたるとみられ、具体的な生産台数や車種などは今後詰められる。



