原油価格が一時82ドル台に急騰、ダウ平均も急落 中東情勢緊迫で供給懸念広がる
原油価格が82ドル台に急騰、ダウ平均急落 中東情勢で供給懸念 (06.03.2026)

原油価格が一時82ドル台に急騰、ダウ平均も大幅下落

ニューヨーク原油先物市場で、5日に代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の4月渡し価格が一時、前日終値比10%高の1バレル=82ドル台まで上昇しました。これは2024年7月以来、1年8か月ぶりの高値水準となります。終値は前日比8.5%高の81.01ドルで、米軍とイスラエル軍がイランを攻撃した2月末以降、価格は2割超上昇しています。

石油タンカー攻撃報道で供給懸念が拡大

価格急騰の背景には、イラン国営メディアがペルシャ湾北部で米国の石油タンカーがミサイル攻撃を受けたと報じたことがあります。この報道により、原油の安定供給に対する懸念が世界中に広がりました。軍事衝突の影響で事実上封鎖されたイラン沖のホルムズ海峡は、LNG(液化天然ガス)輸送の要衝でもあり、供給不安が高まっています。

天然ガス価格も荒い値動きを継続

天然ガス市場でも同様に荒い値動きが続いています。欧州の価格指標であるオランダTTFは5日、1メガ・ワット時あたり50ユーロ付近で取引され、攻撃前から5割超上昇しています。これは、ホルムズ海峡の封鎖がエネルギー供給全体に影響を与えていることを示しています。

株式市場への波及効果でダウ平均が急落

原油価格の高騰が景気冷え込みを招くとの見方から、5日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価(30種)が急落しました。前日終値からの下げ幅は一時1100ドルを超え、終値は前日比784.67ドル安の4万7954.74ドルとなりました。IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値も58.49ポイント安の2万2748.99ドルで、市場全体が不安定な状況に陥っています。

中東情勢の緊迫化は、エネルギー市場だけでなく世界経済全体に大きな影響を及ぼしており、今後の動向が注目されます。