指輪サイズのG-SHOCK「nano」が大ヒット、品薄状態続く カシオ計算機
指輪サイズのG-SHOCK「nano」が大ヒット、品薄続く

カシオ計算機の腕時計G-SHOCK(Gショック)を指輪サイズにした「Gショックnano」の売れ行きが好調だ。昨年11月の発売直後から注文や問い合わせが殺到し、現在も品薄状態が続いている。

指輪型時計の歴史と進化

東京・羽村市にあるカシオ計算機の羽村技術センター。商品企画担当の小島一泰さん(56)が黒、黄、赤のGショックnanoを並べた。普通のGショックと比べると見た目はそのままでサイズは10分の1。時計としては異色だが存在感は抜群で、ファッション性が高いと感じた。

創業期の「指輪パイプ」から着想

「実は弊社は、少し変わった指輪を作っていた歴史があるのです。だから、時計の機能を持つ指輪は、弊社のルーツを意識した商品ともいえます」。1946年、創業まもない樫尾製作所(当時)が生んだ最初のヒット商品「指輪パイプ」だった。たばこを差すことができる指輪型のパイプで、仕事をしながらたばこを根元まで吸えると当時広く支持され、後の計算機開発の資金源になったという。

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初代リングウォッチからG-SHOCK nanoへ

こうした歴史をふまえ、2024年12月、同社は時計事業50周年の一環として初のリングウォッチを発売。ケースサイズは縦25.2ミリ、幅19.5ミリ、厚さ6.2ミリで、時刻表示やカレンダー、LEDライト、ストップウォッチ、アラームなどGショックと同様の多機能時計だ。ただ、「Gショック」の名は付けられなかった。「Gショックと名乗るには、耐衝撃性と防水性が基準を満たしていなかった」(小島さん)。「小さいだけで動かない時計」ではなく、実用性を追求した結果、約1年後の25年11月に発売されたGショックnanoでは、耐衝撃性と防水性を向上させ、Gショックの名称を冠することが可能になった。

Gショックnanoは、従来のGショックファンだけでなく、ファッションに敏感な若者や女性からも支持を集めている。手首のGショックと併用する「両方着け」スタイルも提案され、SNSで話題となっている。カシオ計算機は増産体制を強化しているが、需要に追いつかず、当面は品薄状態が続くと見られている。

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