H3ロケット6号機が新形態「30形態」で打ち上げ成功、補助ブースターなしは日本初
H3ロケット6号機、新形態「30形態」で打ち上げ成功

H3ロケット6号機、新たな「30形態」で打ち上げ成功

H3ロケット6号機は12日午前9時53分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。今回の6号機は「30形態」と呼ばれる新しい構成で、補助ブースターを搭載せず、1段目の主エンジンを3基束ねて飛行した。日本の大型液体燃料ロケットとして、ブースターなしでの打ち上げは初めての試みとなる。

新機体「30形態」の特徴

30形態は、H3ロケットのラインアップの中で最も小型で低価格なモデルだ。主に数百キロから数千キロの低軌道向けに、比較的軽量な衛星を投入することを目的としている。打ち上げ費用は、先代のH2Aロケットの約100億円から半額程度に抑えることを目標としている。

これに対し、最も打ち上げ実績が多い「22形態」は、主エンジン2基とブースター2本を組み合わせた標準構成で、中量級衛星の打ち上げに適している。また、7号機で唯一打ち上げられた「24形態」は、ブースターを4本に増やした高能力型で、静止軌道など高い打ち上げ能力が求められる大型衛星向けだ。

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30形態の難しさ

補助ブースターを外すことで、特に打ち上げ時のリフトオフ(離昇)が難しくなる。ブースターは固体燃料を使用し、大きな推力を瞬時に発生させるが、30形態では液体燃料エンジンのみで離昇するため、推力の立ち上がりや制御に高度な技術が必要となる。

今回の打ち上げ成功により、H3ロケットは3つの形態すべてのラインアップを完成させた。今後は、打ち上げる衛星や探査機に応じて最適な形態を選択できるようになる。この打ち上げは、日本の宇宙輸送が技術面だけでなく、サービスとしての成熟度を問われる試金石でもあった。

今後の展望

H3ロケットの開発は、8号機の失敗から得られた教訓を活かし、衛星台座の欠陥対策なども進められている。次の技術ロードマップでは、さらなる低コスト化や打ち上げ頻度の向上が目指されている。日本の宇宙ビジネスは、スペースXなどの海外勢に対抗するため、独自の強みを生かした戦略が求められている。

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