赤崎賞授賞式で田中講師と山本助教が表彰 名古屋大学で若手研究者を顕彰
青色発光ダイオード(LED)の発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇氏(2021年に死去)にちなんだ「赤崎賞」の授賞式が2日、名古屋大学で行われた。同大学院理学研究科の田中良弥講師(36)と、未来材料・システム研究所の山本瑛祐助教(35)が受賞者として選ばれ、杉山直学長から表彰状が贈られた。
赤崎賞の創設と目的
赤崎賞は、赤崎氏から名古屋大学に贈られた寄付金を基に2010年度に創設された。この賞は、優れた若手研究者を顕彰し、その研究活動を支援することを目的としている。今回の授賞式では、両氏の革新的な研究成果が高く評価された。
受賞者の研究内容と成果
田中講師は、ショウジョウバエの求愛行動の仕組みを解明し、別のハエに同じ行動をさせることに成功した。この研究について、田中講師は「昆虫の行動を制御する仕組みが分かると、害虫や益虫の制御にも生かすことができる」と抱負を語った。この成果は、生物学や農業分野への応用が期待されている。
一方、山本助教は、固相の界面活性剤を用いたナノシートの合成技術を開発した。山本助教は「2次元材料で美しいと思えるものが出来た。今後は実際に使えるものへと研究を広げたい」と述べ、材料科学の発展への意欲を示した。この技術は、半導体やエネルギー分野での活用が注目されている。
授賞式の様子と今後の展望
授賞式では、杉山学長が両氏に賞状を手渡し、その功績を称えた。田中講師と山本助教は、それぞれの研究分野でのさらなる発展を誓い、若手研究者としての責任感を強調した。赤崎賞は、名古屋大学の研究環境を強化し、次世代の科学者育成に貢献している。
この表彰を通じて、中部地域から世界に発信される科学技術の進歩が期待される。両氏の研究は、赤崎氏の遺志を継ぎ、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるだろう。
