九州大学次期総長に赤司浩一氏が内定 白血病研究の血液内科医
九州大学の最高責任者である総長に、副学長で特任教授の赤司浩一氏(66)が就任することが19日、正式に内定した。任期は今年10月1日からの6年間となる予定で、赤司氏は同日に会見を開き、今後の抱負を明らかにした。
伝統を背負いながら社会変革を呼び起こす大学へ
赤司氏は会見において、「九州大学の長い伝統をしっかりと背負いながら、同時に社会の変革を呼び起こすような大学になるよう、全力で導いていきたい」と決意を語った。国立大学を取り巻く環境は、国からの運営費交付金が減少傾向にあるなど、厳しさを増している中での就任となる。
血液内科医としての専門性と経歴
赤司浩一氏は血液内科医として知られ、専門は白血病の研究である。福岡県久留米市の出身で、1985年に九州大学医学部を卒業。その後、米国のハーバード大学で助教を務めるなど、国際的な研究経験を積み、2004年には九州大学病院の教授に就任した。さらに、2018年から4年間は九州大学病院長を務め、医療現場のマネジメントにも精通している。
医学部出身の総長は3代連続
今回の内定により、九州大学の総長は医学部出身者が3人連続で務めることになる。赤司氏は会見で、今後の方針として産学連携の推進による経営改善を強調。また、高市政権が積極的な投資先として掲げる17の戦略分野への貢献にも言及し、「九州大学が持つ強みを最大限に生かし、さらに伸ばしていくことが重要だ」と述べた。
国立大学の課題と展望
国立大学全体では、教授や准教授の数が減少する一方で、講師や助教が増加する傾向にあり、若手研究者の公私立大学への転職も懸念材料となっている。赤司氏はこうした課題に対し、研究環境の整備や人材育成に力を入れる考えを示しており、九州大学の未来像に注目が集まっている。



