人工知能(AI)開発を手がける米新興企業アンソロピックは28日、企業価値が9650億ドル(約154兆円)に達したと発表した。高性能AIの導入が世界的に拡大する中、同社は急成長を遂げている。複数の米メディアによると、この評価額は対話型生成AI「チャットGPT」を開発したオープンAIを上回るものだ。
新たなAIモデルの公開計画
アンソロピックはまた、セキュリティー上の脆弱性を発見する能力が高い「クロード・ミュトス」に匹敵する性能を備えた新たなAIモデルを、数週間以内に公開する予定であることも明らかにした。この新モデルは、同社の技術力の高さを示すものと期待されている。
急成長の背景と今後の展望
アンソロピックは2021年、オープンAIから独立したダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)らによって設立された。売り上げの急拡大に伴い、企業価値は2月から約3カ月間で約2・5倍に膨らんだ。米紙ニューヨーク・タイムズは「世界で最も急成長するAI企業としての躍進ぶりを改めて印象づけた」と報じている。
同社には米IT大手アマゾン・コムや米投資会社などが出資しており、年内の新規株式公開(IPO)を目指しているとされる。一方、オープンAIの最近の企業価値は8520億ドルとされ、9月にも上場を目指している。
AI業界における競争が激化する中、アンソロピックの急成長は市場に大きなインパクトを与えている。今後の新モデル公開やIPOの動向が注目される。



