政府、AI規制法案を今国会に提出へ
政府は、人工知能(AI)の開発・利用に関する規制法案を、今国会に提出する方針を固めた。関係者への取材で明らかになった。法案には、AIシステムのリスク評価を義務付けることなどが盛り込まれる見通しだ。
法案の背景と目的
AI技術の急速な進展に伴い、その悪用や偏見の助長、プライバシー侵害などのリスクが指摘されている。政府は、安全で信頼できるAIの社会実装を促進するため、法整備が必要と判断した。法案は、欧州連合(EU)のAI規制法などを参考に、リスクベースのアプローチを採用する。
主な内容
- リスク評価の義務化:AIシステムをリスクレベルに分類し、高リスクとされるシステムについては、事前にリスク評価を実施し、その結果を当局に報告することを義務付ける。
- 透明性の確保:AIシステムの開発者や提供者に対し、システムの動作原理やデータの取り扱いについて、利用者への説明を求める。
- 監視体制の整備:新たな監視機関を設置し、規制の遵守状況をチェックする。違反があった場合には、罰則を科すことも検討する。
今後のスケジュール
政府は、今国会に法案を提出し、年内の成立を目指す。与党との調整を進めるとともに、パブリックコメントを募集し、意見を反映させる方針だ。
専門家の見解
AI規制に詳しい専門家は、「国際的な規制の流れに沿ったものだ。日本の産業競争力を維持するためにも、適切な規制が必要」と評価する一方、「過度な規制はイノベーションを阻害する恐れがある。バランスが重要だ」と指摘する。
政府は、AIの利活用を促進しつつ、リスクを管理するための枠組みを整備することで、持続可能なAI社会の実現を目指す。



